マタイによる福音書2章6節
『ユダの地、ベツレヘムよ あなたはユダの指導者たちの中で決して最も小さな者ではない。あなたから一人の指導者が現れ私の民イスラエルの牧者となるからである。』(聖書協会共同訳)
イエス様が生まれた時、イスラエルを統治していたヘロデ王は「ユダヤ人の王が生まれた」という話を聞き、自分の位置を奪われないために、ベツレヘムと付近地域の2歳以下の男の子を皆殺しにしました。「ベツレヘムから一人の治める者が出てくる」という預言は、「肉の王」ではなく、4000年間神様が送ると約束なさったメシヤ、つまり「宗教の指導者」のことでした。しかし、当時のユダヤ宗教人も聖書に対して間違った認識を持っていたから、ヘロデ王に正しく説明し、証することができませんでした。彼らは聖書に「神様が来られる。メシヤが雲に乗ってくる」と記録されているから、「神様が神の体で直接来ること」、「天の雲に乗って来るメシヤ」を待ち望んでいました。しかし、この「雲」は空に浮かぶ雲ではなく、「メシヤを身ごもった人」と「メシヤを信じて従う人たち」を喩えたことであり、また、「メシヤご自身」が雲になって、神様と聖霊様と御子がその肉体に乗って来られるということでした。
しかし、ユダヤ宗教人たちは「どうして人間が人間を救えるのか」と言ってイエス様を受け入れず、4000年間切実に待っていたメシヤを迎えられませんでした。正しい認識を持って正しく分かってこそメシヤを迎えることができます。
モーセの時、待っている人たちの中からモーセが来て神様の御心をもって民を救ったし、イエス様の時も待っている人たちの中からイエス様が来られて神様の御心をもって民をお救いになりました。いつも待っている人の中から救い人が来るということです。
イエス様は迫害によって3年しか福音を伝えられませんでしたが、死んでからも「信じる人たちの肉体」を着て地の果てまで福音を伝えられました。これによって今は地球上の80億人中36億人がイエス様を平和の王、メシヤとして信じて従い、イエス様の誕生を祝う時代になりました。今年もクリスマスを迎えてイエス様の誕生を祝い、正しく悟って行なうことで個人も家庭も民族も世界も平和になることを祝福します。